屋根選び ~その壱~

今回は屋根の正しい考え方についてお伝えさせていただきます。

長文になってしまうので3つに分けてお伝えしていきますので興味がある方はフォローをしてぜひお待ちください♪
皆さんは屋根のことについて真剣に考えたことがありますか?
毎日見るわけでもないし、色々な方の話を聞いてもそんなに気にしてない方が多いように感じます。
ただ、実際には屋根が原因で事故が起きてしまったり、建物が弱くなってしまったり、メンテナンスでたくさんの費用が必要になってくる可能性があります。
現に私たちの事務所も屋根の不具合で室内が雨漏りでびちゃびちゃになったことがあります。

だからこそ今回の話を機に正しい知識を持ってもらいメリットデメリットを理解した上で選択してもらえればと思います。間違った知識やなんとなくで屋根を決めてしまったら、必ず何年後かにこんなはずじゃなかったっと後悔します。
なので今回は、屋根についての考え方や屋根材の選び方で失敗しないための3つの大切なポイントをできるだけわかりやすくお伝えして、ある程度この屋根にしようという方向性を決めてもらえるような内容にして行きたいと思います。注文住宅だけじゃなくて、建売や中古住宅購入の際にも参考になりますので、これから家の購入を考えている人は、ぜひ最後までご覧ください。
結論から言うと、屋根で失敗しないために大切なポイントは

1.屋根の表面材
2.屋根の形状
3.下地の作り方

この3つにこだわることです。理由としては、屋根の表面材の選択ももちろん重要なんですけども、そもそもどんな屋根の形にするのか、その屋根の下地には何を使うのかが屋根で言う基礎的なモノになりますので、この基礎の部分を合わせて考えることが大切になってきます。そもそも屋根の役割はなんでしょうか?。
役割としては

〇デザイン
〇雨風から建物を守る
〇日射断熱で構造を守る

この3つが基本です。
最低でも30年、40年と暮らすマイホームでいかに永続的にこの機能を果してくれるなどが大切になってきます。
ほかにも例えば台風の時に屋根材が飛んでいってしまって、誰かに怪我をさせてしまったり、地震の時に屋根の重みで建物が潰れてしまったり、屋根から雨漏りして構造材が腐って劣化してしまったり、こういった事も起こらないようにしないといけないので、屋根は意外と重要です。
では、早速本題に入っていきたいと思います。
まず屋根で失敗しないための、一つ目のポイントは表面材のメリットデメリットについてお話ししていきます。

1.屋根の表面材について

画像

屋根の表面材は大まかに分けて、

〇スレート
〇瓦
〇ガルバリウム鋼鈑

この3つに分けることが出来て、それぞれ見た目も性能もバラバラです。現状はスレートが最も使われていて、最近の家だとガルバリウム鋼鈑がとても選ばれることが多いです。瓦に関しては少しずつ減少しているイメージです。

注目するべき項目は、

①    初期コスト
②    メンテナンスコスト
③    デザイン
④    断熱性
⑤    耐風性
⑥    耐震性
⑦    防音性

以上の7つになります。
まずシェアの多いスレートですが、メリットとして初期コストが安いのとデザインがシンプル。あとは耐震的に軽いので有利なので、一時期かなり流行りました。
デメリットとしては台風の時に軽いのが原因で飛んでいってしまうということです。あとは15年に変えなくてはいけないなど2つのデメリットがあります。
次に瓦ですが、これは古くから使われている素材で今では、いろんなテイストに合わせて瓦の種類を変えたりすることができます。
瓦のメリットは陶器で出来ている為、断熱性が高く太陽などの日射から建物を守れること。そして60年近くは塗り替えが不要などの耐久性があります。
デメリットとしては阪神大震災以降、耐震的に瓦の重さが影響して多くの倒壊が生じました。それ以降極端に使う人が減っています。あと、初期費用が3つの中で1番高いです。
最後は今一番選ばれているガルバリウム鋼鈑についてです。
ガルバリウム鋼鈑のメリットは金額も瓦と比べて安く耐久性も30年ぐらいはもちます。そして、1枚1枚が長いので台風のあおりを受けたとしても、はがれにくいことです。デザインも見た目がシンプルなので、いろんなテイストの建物と相性が良くて合わせやすかったり、重さも瓦と比べると1/10ぐらいなので耐震的にかなり有利です。
デメリットとしては、0.4ミリ位の薄い板金を張っているので、その屋根材自体にもちろん断熱性能も防音性能も備わっていないことです。なので、屋根裏が暑くなったり、雨の日には雨音が聞こえたり、真夏とかで表面温度の70°ぐらいまで上がってくる。など強度や構造には問題ないですけども、多少板金が伸縮してっていう音が聞こえることもあります。

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