知らないと損!水栓の種類と選び方

はじめに

毎日何気なく使っている水栓(蛇口)ですが、実はその種類や性能によって、暮らしの快適さが大きく変わることをご存じでしょうか?
キッチン、洗面所、浴室といった家のさまざまな場所で使われる水栓は、使い勝手や節水性能、デザイン性などが重要なポイントとなります。

例えば、キッチンで料理をしているとき、レバーひとつでサッと水を出せるシングルレバー水栓や、手をかざすだけで操作できるタッチレス水栓があると便利ですよね。
洗面所では、朝の忙しい時間に使いやすい水栓が求められ、浴室では温度調整が簡単なサーモスタット水栓が重宝されます。

さらに、最近では節水性能が向上したエコ水栓や、デザイン性に優れたおしゃれな水栓も登場しています。

「たかが水栓、されど水栓」

適切な水栓を選ぶことで、毎日の暮らしがより快適になり、水道代の節約にもつながります。

今回は、水栓の種類や特徴を詳しく解説し、自分に合った水栓を選ぶためのポイントを紹介します。さらに、人気の水栓ランキングや選び方のコツ、交換・設置時の注意点についても分かりやすく解説しますので、ぜひ最後までお読みください!

水栓の主な種類と特徴

水栓にはさまざまな種類があり、用途によって適したものが異なります。キッチン・洗面所・浴室ごとに使いやすさや機能性が求められるため、それぞれの特徴を理解して選ぶことが大切です。ここでは、各場所に適した水栓の種類と特徴を紹介します。
<1> キッチン水栓
キッチンの水栓は、調理や洗い物のしやすさが重要なポイントです。最近では、操作性や衛生面を考慮した便利な機能を備えた水栓が増えています。

・シングルレバー混合水栓
最も一般的なタイプで、レバー1本で水量と温度を調整できます。片手で操作できるため、料理中でも簡単に水を出したり止めたりできるのが魅力です。

・タッチレス水栓
手をかざすだけで水を出したり止めたりできる便利な水栓です。手が汚れていても触らずに操作できるため、衛生的で節水効果も期待できます。料理好きの方や、小さなお子さんがいる家庭におすすめです。

・シャワー付き水栓
蛇口の先端にシャワーヘッドが付いており、広範囲に水を流すことができます。シンクの掃除や野菜の洗浄に便利で、ストレート水流とシャワー水流を切り替えられるタイプが一般的です。

・浄水機能付き水栓
水道水の不純物を取り除き、安心して飲める水を供給する水栓です。浄水器を別途設置する必要がなく、スペースを取らないため、キッチンをすっきりさせたい方にぴったりです。

<2> 洗面所水栓
洗面所では、毎朝の身支度や手洗いなど、日常的に頻繁に使う場所です。使いやすさやデザイン性を重視しながら選びましょう。

・シングルレバー水栓
レバーひとつで温度と水量を調整できるシンプルなタイプです。コンパクトでスタイリッシュなデザインが多く、どんな洗面台にもなじみやすいのが特徴です。

・自動水栓(センサー式)
手を差し出すと自動で水が出るタイプです。公共施設でよく見かけますが、最近では家庭用としても人気が高まっています。蛇口に触れることなく水を出せるため、清潔で水の出しっぱなしも防げます。

・2ハンドル水栓
お湯と水のハンドルがそれぞれ分かれているクラシックなタイプです。温度調整にはやや手間がかかりますが、レトロなデザインを好む方には根強い人気があります。

<3> 浴室水栓
浴室の水栓は、快適な入浴時間を支える重要なアイテムです。温度調整のしやすさやデザイン性を考慮して選びましょう。

・サーモスタット混合水栓
あらかじめ設定した温度でお湯を出せるタイプです。急に水温が変わる心配がなく、安全で快適な入浴ができます。特に冬場は、冷たい水が突然出ることがなく、ストレスフリーなバスタイムを過ごせます。

・壁付け水栓と台付け水栓
浴室の水栓には、壁に直接取り付ける「壁付け水栓」と、浴槽の縁や台に取り付ける「台付け水栓」があります。
壁付け水栓:床掃除がしやすく、スッキリしたデザインが特徴。
台付け水栓:高級感があり、デザインの自由度が高いが、設置場所によっては水はねしやすい点も。

・デザイン性の高いスタイリッシュ水栓
浴室の雰囲気をおしゃれに演出したい方には、ブラックやゴールドの高級感あふれる水栓が人気です。ホテルライクな空間を作りたい方におすすめです。

水栓は、用途に応じてさまざまな種類があり、それぞれの特徴を理解することで、自分に合ったものを選ぶことができます。

キッチンでは使いやすさと衛生面、洗面所ではデザインと利便性、浴室では快適性と安全性を考慮すると、より満足のいく水栓選びができます。

水栓の選び方のポイント

水栓選びで失敗しないためには、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。毎日使うものだからこそ、操作性や節水性能、メンテナンスのしやすさ、デザインなど、さまざまな観点から最適なものを選びましょう。
① 使いやすさ・操作性
水栓の操作性は、日々の快適さを大きく左右します。主に「レバー式」と「ハンドル式」の2種類があります。

・レバー式水栓(シングルレバー混合水栓)
ワンタッチで水の出し止めや温度調整ができるため、片手がふさがっているときでもスムーズに操作できます。キッチンや洗面所に最適です。

・ハンドル式水栓(2ハンドル混合水栓)
お湯と水をそれぞれ調整できる昔ながらのタイプ。デザイン性が高いものも多いですが、細かい温度調整に手間がかかることがあります。

また、最近人気の タッチレス水栓(センサー式)は、手をかざすだけで水を出し止めできるため、衛生的で便利です。特にキッチンでは、料理中に手が汚れていても簡単に操作できるため、ストレスフリーな使い心地が魅力です。

② 節水・エコ性能
水栓の選び方では、節水・エコ性能も重要なポイントです。毎日使う水をムダにしないためにも、以下の機能をチェックしましょう。

・節水機能付き水栓
少ない水量でも十分な勢いを保つ技術が搭載されており、水道代の節約につながります。特にシャワー付き水栓では、空気を含ませて水流を強くする「エアイン機能」などが有効です。

・省エネ設計の水栓
お湯の無駄遣いを防ぐ「クリック感付きレバー」や、温度設定を最適化する「サーモスタット機能」などが搭載されているものもあります。
節水効果の高い水栓を選べば、水道代だけでなくガス代や電気代の節約にもつながります。家計にも環境にも優しい選択肢です。

③ メンテナンス性・耐久性
水栓は長く使うものなので、掃除のしやすさや耐久性も考慮しましょう。

・汚れが付きにくい素材を選ぶ
水垢や指紋が目立ちにくい「マット仕上げ」や、汚れがつきにくい「フッ素コーティング加工」された水栓がおすすめです。特にキッチンでは、水跳ねや油汚れが付きやすいため、お手入れが楽な素材を選ぶとよいでしょう。

・カートリッジの交換が容易かチェック
水栓の心臓部であるカートリッジ(内部の制御部品)は、経年劣化するため、交換しやすい設計のものを選ぶと、長く快適に使えます。

・シンプルな構造の水栓が掃除しやすい
凹凸が少ないデザインの水栓は、ホコリや汚れがたまりにくく、サッと拭くだけできれいになります。

④ デザインとインテリアの調和
水栓は機能面だけでなく、デザイン性も重要なポイントです。

・シンプルモダンなデザイン
ステンレスやクローム仕上げの水栓は、どんなインテリアにもなじみやすく、スタイリッシュな印象を与えます。

・クラシック・アンティーク調の水栓
ブロンズやゴールドの水栓は、レトロな雰囲気や高級感を演出できます。

・北欧風・ナチュラルテイストの水栓
マットブラックやホワイトの水栓は、木目調の家具やナチュラルなインテリアと相性抜群です。

最近では、デザイン性と機能性を両立した水栓が増えているため、インテリアの雰囲気に合ったものを選ぶことで、統一感のあるおしゃれな空間を作ることができます。

水栓を選ぶ際は、使いやすさ・節水性能・メンテナンスのしやすさ・デザインの4つのポイントをしっかり押さえることが大切です。日々の生活の中でストレスを感じない水栓を選ぶことで、快適さが向上し、経済的にもメリットがあります。

まとめ

水栓ひとつで、暮らしの快適さは大きく変わります。
今回は、キッチン・洗面所・浴室の水栓の種類や特徴、選び方のポイントを詳しく解説しました。最後に、重要なポイントを振り返ってみましょう。

✓ 使いやすさを重視するなら?
レバーひとつで操作できるシングルレバー水栓や、汚れた手でも便利なタッチレス水栓がおすすめ。特にキッチンでは、調理中のストレスを減らしてくれるタッチレス式が人気です。

✓ 節水やエコを意識するなら?
水道代を抑えたいなら節水型水栓やサーモスタット混合水栓を選びましょう。最近では、少ない水量でもしっかり洗える工夫がされたモデルも登場しています。

✓ デザインにこだわるなら?
水栓は機能だけでなく、インテリアとしての役割も果たします。シンプルモダン、クラシック、北欧風など、自分の好みに合うデザインを選ぶと、空間全体の印象がグレードアップします。

✓ メンテナンスのしやすさも大切!
掃除がしやすい構造の水栓を選ぶと、長く清潔に使えます。汚れが付きにくいフッ素コーティングや、簡単に分解できるタイプも検討しましょう。

水栓は毎日使うものだからこそ、しっかり比較・検討して、自分の生活スタイルに合ったものを選びましょう。これを機に、新しい水栓で快適な暮らしを手に入れてみてはいかがでしょうか?

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